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瞬きの詩人、水野源三さん

  • megumim1219
  • 2025年9月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:2月24日




水野源三さんは、1984年に47歳で亡くなった長野県の詩人だ。


私は、源三さんの詩を読むたびに、そのあまりにも澄んだ心に胸がいっぱいになって、しばらく言葉が出なくなる。


文章を書く人間としても、クリスチャンとしても、心の底から尊敬する。何度読んでも涙があふれる。

好きな詩人さんは他にもたくさんいるけれど、水野源三さんは特別というか、私の中で「レジェンド」。

この人のように美しく生きることができたなら…という強烈な憧れと共に、

どれだけ手を伸ばしても伸ばしても届かない、空気の澄んだ遥か高い場所にある、息を飲むほど美しいけれど、誰にも見つからずに、ひっそりと静かに咲いている花。

そんな感じがする。


9歳で赤痢に罹り、高熱によって脳性麻痺を起こした源三さんは、目と耳の機能以外のすべてを失う。

話すことも書くことも出来なくなってしまったが、絶望の中でキリスト教信仰を持つようになり、母親のうめじさん(うめじさん亡き後は、義妹の秋子さん)に、五十音図を使って、瞬きから一字一字を読み取ってもらい、詩を作るようになった。


それが両者にとって、どれだけ根気のいることだったか、

源三さんは『しゃべれない書けない』という詩に、その思いを綴っている。


『私のまばたきを見て 一字一字拾って 詩を書いてもらう

一つの詩を書くのに 十分 二十分 三十分 

義妹の愛と忍耐によって 一つ二つ三つの詩が生まれる

神さまに愛されて 生かされている

喜びと感謝を 詩に歌い続ける』


「瞬きの詩人」と呼ばれるようになった源三さんは、三冊の詩集を発行。

生前の源三さんと会った人は皆、その澄んだ瞳と微笑みに力づけられたと言う。

いつもあちらの人、こちらの人を気にかけていたという源三さん。

どの詩にも、愛と希望があふれている。


私は源三さんの詩を読むたびに、ああ、この人は本物なのだな、と思う。

ひたすらに真っ直ぐに生きた人にしか出せない、澄んだ空気とみずみずしさが詩からあふれている。


何度も何度も読む。


毎回感動する。


体が震えるほど感動する。












 
 
 

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​©︎meguri matsumoto

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