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megumim1219

映画レビュー2本!

映画を観ました。

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』



全寮制の男子高校。

クリスマス休暇を学校で留守番することになった、

中年教師と、料理長の女性職員、男子生徒。

それぞれに「孤独」と「世の中からの置いてけぼり感」を持っている三人が、次第に心を通わせていく……というストーリーなのですが。


ああああよかった……。

めちゃくちゃ好きな映画だった。


「あーあ、俺ばっかり損したなぁ」と思うような時間にこそ、「本当に大切なもの」が見つかるのかもしれない。そんな希望を、ちっとも押し付けがましくなく、じんわりそっと届けてくれる。

クリスマスシーズンの映画を、この暑すぎる季節に見るのもなんかいい。

「自分のこと」で頭がいっぱいの時の出口って、「誰かのことを思いやれた瞬間」に見つかるのかもしれない。


三人のその後は劇中では描かれていないけれど、「絶対大丈夫!」と思わせてくれる、最高のラストだった。

(最後の最後の主人公のちょっとした行動に、そうだそうだ! そんな感じで行けー―! と心の中で大声援を送る)

今年観た映画の中で、ダントツで一番かもなぁ――と思った翌週!


夜中に何気なくU-NEXTで観た、『幸福なラザロ』にぶったまげた!

1980年代に実際にあった詐欺事件をモチーフにした、疑うことを知らない純真無垢な青年、ラザロの運命を描いた映画。


タイトルからして「ほっこり系」なのかな? と思ったら大間違い。

「世の中」とは「生きる」とは、を真っ向から突きつけられ、価値観を揺さぶられまくる、社会派映画。


ラザロの吸いこまれそうな瞳に、観ている自分自身の汚さが、嫌というほど浮き彫りになる。

世の中が馬鹿にしようと、いくら見下そうと、そうか、彼こそが「本物」だったのか……。

エンドロールの間じゅう、金縛りにあったように動けませんでした。

自分は、ラザロのようには到底なれないけれど、

せめて、ラザロのような人の、心の美しさを見逃さない人にはなりたいなあ……。


この映画の何がすごいって、前半と後半で「映画そのもののジャンル」がガラッと変わってしまうところ。

一歩まちがえたら「ちょっと安っぽい展開」になってしまいそうなところを、絶対にそうはさせないアリーチェ・ロルヴァケル監督。

ななな、なんという才能なんだ……。

もうずっとあなたについていきますよ監督ー―!と心の中で忠誠を誓いました。

(最新作の、『墓泥棒と失われた女神』も来週から劇場公開! 絶対観に行く!)


自分の好みドンピシャの映画(本も)に出会えたとき、地面から2センチくらい浮かび上がったような、そんなルンルンした気持ちになる。

立て続けに2本も名作に出会えたので、しばらく私は4センチくらい浮かび上がっていることでしょう。


久しぶりに会った人に、「あれ? 背伸びた?」って言われるかも。























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