、
アマゾンプライムで見ました。「朝井リョウ」さん原作「何者」。
最初、予告編をyoutubeで見たのですが、
「青春が終わる」
「人生が始まる」というコピーと、
中田ヤスタカfeat.米津玄師の音楽にゾクゾクし、予告編だけで10回以上見ました。
原作がめちゃめちゃ好きという大前提で、
期待に胸をふくらませて見た本編……。
結論。
すごくすごくよかった!!!
まず俳優さんたちの名演。
あんなにイケメンの佐藤健さんが、ちょっとモテなさそうな不器用な男子の空気を
こうも出せるなんて、すごい!
どの役者さんも、「いるいるこういう人」というキャラを
バッチリ表現されてました。俳優さんって、本当に本当にすごいです……!!!
登場人物、みんなどこかに「イタさ」を抱えていて、
見ていてヒリヒリしたりヒヤヒヤしたりする。
でも、それが人間らしい。それが青春だよなぁ、と。
もうずいぶん昔になりますが、
自分の就活時代を思い出してみると、
私はズバ抜けて「イタイやつ」だったでしょう。間違いない。
「就活」っていうもの自体に興奮していたし、
世界を広げるぞーって変に気張っていて、きっと周りから見たら「かなりイタイやつ」。
実際、学生時代の友達に「あの頃のあんた、イタかったよね」と言われることもあるほど!
(ですよね、ですよね。ああ恥ずかしい思い出したくないーー)
いや、でも冷静に考えると、
きっと今も変わらず、私は充分「イタイやつ」だと思うんですが(悲しいかな)
この映画を見て、改めて朝井リョウさんの原作を読み返すと、
「イタさも人間だよね」って、許されているような気持ちになるのです。
ずるいところがあったり、どこかで人とは違うって思いたかったり、
でも人と違うのはいやだって思うところもあったり、
嫉妬したり、されたり、
カッコつけたり、調子にのったり。
みんなそうだよ、大丈夫だよ、もがきながら生きていこうよ。
そんな風に「イタイ自分」の背中を押してくれるような作品でした。
イタさもいつか旨味に。青春ばんざい!
Comments