top of page
megumim1219

映画レビュー「何者」






アマゾンプライムで見ました。「朝井リョウ」さん原作「何者」。


最初、予告編をyoutubeで見たのですが、

「青春が終わる」

「人生が始まる」というコピーと、

中田ヤスタカfeat.米津玄師の音楽にゾクゾクし、予告編だけで10回以上見ました。


原作がめちゃめちゃ好きという大前提で、

期待に胸をふくらませて見た本編……。


結論。


すごくすごくよかった!!!


まず俳優さんたちの名演。

あんなにイケメンの佐藤健さんが、ちょっとモテなさそうな不器用な男子の空気を

こうも出せるなんて、すごい!

どの役者さんも、「いるいるこういう人」というキャラを

バッチリ表現されてました。俳優さんって、本当に本当にすごいです……!!!


登場人物、みんなどこかに「イタさ」を抱えていて、

見ていてヒリヒリしたりヒヤヒヤしたりする。

でも、それが人間らしい。それが青春だよなぁ、と。


もうずいぶん昔になりますが、

自分の就活時代を思い出してみると、

私はズバ抜けて「イタイやつ」だったでしょう。間違いない。


「就活」っていうもの自体に興奮していたし、

世界を広げるぞーって変に気張っていて、きっと周りから見たら「かなりイタイやつ」。

実際、学生時代の友達に「あの頃のあんた、イタかったよね」と言われることもあるほど!

(ですよね、ですよね。ああ恥ずかしい思い出したくないーー)


いや、でも冷静に考えると、

きっと今も変わらず、私は充分「イタイやつ」だと思うんですが(悲しいかな)

この映画を見て、改めて朝井リョウさんの原作を読み返すと、

「イタさも人間だよね」って、許されているような気持ちになるのです。


ずるいところがあったり、どこかで人とは違うって思いたかったり、

でも人と違うのはいやだって思うところもあったり、

嫉妬したり、されたり、

カッコつけたり、調子にのったり。


みんなそうだよ、大丈夫だよ、もがきながら生きていこうよ。


そんな風に「イタイ自分」の背中を押してくれるような作品でした。


イタさもいつか旨味に。青春ばんざい!

Comments


bottom of page