吉本ばななさんの「ハゴロモ」。
吉本ばななさんの小説は(エッセイも)好きで、よく読むのですが、
「ハゴロモ」はそういえば読んだことがなかったなぁ、と思い購入。
読みながら、あるシーンに差し掛かった時に「ああっ!」と私は声をあげました。
「わあ、この本だったんだ……!!」
小学校の頃に図書館で借りて読んだ「ある本」。
読んでなんともいえない幸せな、ちょっと宙に浮いたような、体が軽くなるような気持ちになって「ああ、この本を返したくないな。ずっと自分のものにしたいな」と思ったのですが、お小遣いが足りず買うことができず、期限がきて返却。
大人になってからも「あの本は、一体誰が書いた、なんという本だったんだろう?」と思いながらも、どうしてもタイトルも著者も思い出せず、だけど「とあるシーン」だけは、ずっとずっと心に残っていました。
心の何処かで探し続けていた、あの本。
正体は、「ハゴロモ」でした!
懐かしくて、また出会えたことが嬉しくて、読み終わったときは、
やっぱりちょっと宙に浮くような、ほわほわと力が抜ける感覚。
ずっと会いたかった人にやっと会えた喜び。
物語との「再会」って、不思議。こんなに嬉しいものなんだなぁ。
それにしても、まさか「吉本ばなな」さんの著作だったとは……。
なんで今まで気づかなかったんだろう。
読んでいたら、インスタントラーメンが食べたくなったので、
今日はサッポロ一番塩ラーメンをいただきます。
「ハゴロモ」を自分の本棚にしまった時の、幸福感。
一度は離れ離れになったけど、これからはずっと一緒だね。
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