• megumim1219

映画レビュー「幸せなひとりぼっち」






スウェーデン映画を見るのは「ロッタちゃん はじめてのおつかい」以来。


主人公は、偏屈でぶすっとしたジイちゃん。

頑固ジジイは万国共通なんだなぁと、序盤からニヤニヤしてしまう。


ふと、たまに近所で会うおじいちゃんを思い出しました。

いつも不機嫌で、「もっと真っ直ぐ歩け!」と怒鳴られたことがあります。

(実際、私がふらふら歩いていたんだと思う)

そのときは「こわっ」と思いビビった私ですが、

佇まいとか、目の奥の表情とか、どうしても「ただのこわい人」とは思えないおじいちゃん。

会うたびに、どうしても気になっちゃう。


この主人公、オーヴェも、いつも不機嫌。いつも誰かに怒っている。

だけど、亡くなった妻を心から愛し(もうどこまでも純粋!)、

「今からそっちへ行くから」と、自殺を図ろうとするオーヴェ。

しかし、にぎやかなご近所さんのおかげで、毎度毎度、邪魔が入る……。


出てくる人、出てくる人、ま〜キャラが濃い。

そのせいか、シリアスに見える展開でも、映画自体がちっとも暗くならない!

みんなちょっと(かなり?)クセがあって、だけどみーんな愛しい。

そんな愛すべき登場人物たち。


イラン人のパルヴァネも最高に素敵なのだけど、

回想シーンで出てくる亡き妻ソーニャが、もうもうもうとにかく魅力的!!!

ぱっかーんと明るく、広い心。

オーヴェの純粋な心を見抜ける、その感性。

耐えがたい困難をも乗り越える、強さ。

こんな素敵な女性、オーヴェじゃなくても、

誰だって「惚れてまうやろー!!!!」


そして、見終る頃には、偏屈なじいちゃん、オーヴェのことも大好きになっている。

ああ、こういう人だから、あのソーニャも好きになったんだろうなぁって。


「人間って、かわいい」

「なんだ、みんな好きだわ、結局」


そんな風に、人が好きになれる映画でした。さ、もう一回見ようっと。